ビジネス変革と新たな価値の創造、エージェンティックオートメーションがもたらす未来 ──UiPath Japan MVP・矢倉 峻氏に聞く 後編

UiPath Japan MVP・矢倉 峻

2024年10月に米ラスベガスで行われたオートメーション業界最大の年次イベント「UiPath FORWARD + TechEd」。7回目の開催となった今回は、「エージェンティックオートメーション」に関連したさまざまな発表が注目を集めました。現地でその模様に直接触れたUiPath Japan MVP(Most Valuable Professional)であるTIS株式会社・矢倉 峻さんに、エージェンティックオートメーションの価値やこれからの期待、イベントへの参加意義などについて聞きました。(前編はこちらへ

UiPath Japan MVP・矢倉 峻

AIと自動化の両方を持つUiPathの強み 日本企業は「コスト・時間削減」を超えた価値追求を

(前編までの記事はこちらへ)

一方で、現在日本企業が抱えるAI導入に関する課題も指摘します。国内のユーザー企業は自動化の目的を「コスト・時間削減」ばかりにとらわれがちだと言うのです。 「海外のユーザー企業はAIなどの最新技術を駆使して『CX(顧客体験)・EX(従業員体験)の向上』『新たな価値の創造』『社員のスキル向上』『マインド変革』といった新たな価値を追求しています。これに対して、日本の多くの企業は『コスト削減』や『時間短縮』にばかり導入効果を見出したいように感じます。海外の動向を目の当たりにするたびに内外のこうしたギャップを痛感させられます。」

矢倉さんは、エージェンティックオートメーションは、これまで機械学習からディープラーニング、生成AIへと発展してきたAI技術の進化の過程を踏まえると、「当然の進化であり、今後世界中で広く普及するだろう。」と予想します。

その上で、今後日本において高度な自動化ソリューションが普及するためには、「企業の経営者のマインドシフト」が不可欠であることを強調します。 「SIerとして様々な企業のAI導入支援を行っていますが、多くの日本企業の経営者は、いまだに『自動化=コスト・時間削減』という思い込みから抜け出せずにいます。このままでは日本企業が技術の進化に取り残されてしまう。AIを使ったこれからの自動化は、『コスト削減』『時間短縮』といった短期的な指標から、長期的かつグローバルな視点に立ってビジネス自体を創造的なものに進化させるソリューションへと、発想を転換しなければならないと感じています。日本企業が市場優位性を高めるため、ユーザーごとのあるべきAI導入支援をし、その企業価値を高めるサポートをしていきたい。そのプロセスの1つとして、エージェンティックオートメーションの価値を日本企業に訴求し、そのギャップをできるだけ埋めていきたいと思っています」

現場の熱量を肌で感じることにこそ価値がある 「UiPath FORWARD + TechEd」に参加して分かったこと

2024年10月21~24日の4日間にわたって米ラスベガスにて開催されたUiPath FORWARD + TechEd。今回もUiPathの製品・サービスにかかわる最新情報やユーザー事例など数多くのセッションが実施され、会場は世界中から集まった約4000人の参加者の熱気に包まれました。 UiPath FORWARDに参加するたびに、「新たな情報に触れて『これはお客さまにお届けしなければ!』という気持ちが湧き上がってくる」と話す矢倉さん。イベントを振り返りながら、現地に赴いて参加する価値について次のように話します。

「仕事上、UiPathの製品・サービスに関する最新情報を常に把握してお客さまにお届けする責任があります。ですから、UiPath FORWARD + TechEdに参加して最新のソリューションや事例を持ち帰ることは、重要なミッションだと捉えています。2023年に初めて参加させていただいたときは、UiPath Autopilotが初披露され、大いに刺激を受けたことを鮮明に覚えています。今回もその高揚感を味わえると思うと、『参加しない選択肢はない!』という気持ちでした」

UiPath FORWARD + TechEdでの発表内容は日本国内でも順次公開されるため、それらから情報を得ることはできる。しかし、現地で生の情報に接することの重要性を矢倉さんは力説します。 「まず、UiPathがどれほどグローバルで受け入れられているのかを再認識できました。発表内容は日本国内でもウェビナーや記事で把握できますが、それだと『ふーん』と他人事に終わってしまうと思います。やはり現地でプレゼンターや参加者の“熱”を肌で感じることで、自分事として理解することができるのではないでしょうか。それまで何となく抽象的に感じていたUiPathの製品戦略も、会場でセッションを直接聞いてこそ腹落ちできましたし、ベンダーとしてのUiPathの本気がひしひしと伝わってきました。グローバルではユーザーの参加者が多く、同じ業界で同じ取り組みをしているユーザー同士で情報交換することもできます。例えば、まだ日本では進んでいないAIを使った事例が、当たり前のように聞くことができる。日本のユーザーにもぜひ現地に出向いて、実際グローバルでの動向を肌で感じてもらいたいですね。」

技術の進化スピードがこれまでになく急速なAIエージェント。UiPath FORWARD + TechEdに参加したからこその情報をこれからも発信していきたいと、矢倉さんは語ります。 「単にベンダーの情報収集というだけでなく、グローバル市場で各国のユーザーがどのようにAIを導入し、今回発表されたエージェンティックオートメーションにどれほどの期待値を持っているか、現場に行ったからこそ得られる熱量と情報を、これからも日本のユーザー向けに発信し、日本企業が『正しく』AI導入し、その成果・恩恵を受けることができるよう、これからも積極的に支援をしていきたいと思います。」

TIS株式会社 デジタルイノベーション事業本部 エンタープライズサービス事業部 経営管理サービス第3部 テクニカルエキスパート 矢倉 峻様(UiPath Japan MVP)/UiPath株式会社 パートナーマーケティング & コミュニティマネージャー 渡辺 俊平

右:TIS株式会社 デジタルイノベーション事業本部 エンタープライズサービス事業部 経営管理サービス第3部 テクニカルエキスパート 矢倉 峻様(UiPath Japan MVP)左:UiPath株式会社 パートナーマーケティング & コミュニティマネージャー 渡辺 俊平

関連情報

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・LinkedIn: https://www.linkedin.com/in/shun-yakura/

・Qiita: https://qiita.com/shuy

・TIS株式会社 RPA業務自動化ソリューション:UiPath https://www.tis.jp/service_solution/rpa_uipath/

・UiPath FORWARD + TechEd: https://www.uipath.com/events/forward

(取材:2024年12月時点の情報です)

Digital Marketing Japan Team
Japan PR Team

Japan, UiPath

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