2020年12月4日
〜APIだけではつながらない複数のシステム連携をUiPathプラットフォームで実現〜
東京発 2020年12月4日 - ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation以下「RPA」)ソフトウェアにおけるリーディングカンパニー、米UiPath(ユーアイパス)社の日本法人であるUiPath株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:長谷川康一、以下「UiPath社」)は、本日、三井情報株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:小日山功、以下「三井情報」)がRPAプラットフォーム「UiPath」を導入し、同社の基幹システムのSaaS移行に伴い、RPAを戦略的に活用して効果的な導入支援を行ったことを発表しました。
三井情報は、自社のIT戦略を定めた「MKI ITグランドデザイン」の中で、顧客にITサービスを提供するベンダーとしての立場から、自社システムに対し、率先して先端技術を導入していく旨を表明しています。その一環として、政府の発信する「クラウド・バイ・デフォルト原則」の体現を念頭に、物販やサービスといった業務プロセスの標準化や、営業から約定、財務会計、プロジェクト管理に至るパイプライン管理、データ活用による業績管理などを目指して、次世代クラウドERPであるSAP S/4HANA® Cloudと顧客管理・営業支援サービスであるSalesforce Sales Cloud(以下Sales Cloud)を採用し、基幹システムのSaaS移行による刷新を行いました。
新基幹システムでは、営業担当者がSales Cloudに入力した内容がAPI連携により、SAP S/4HANA Cloudに自動反映される「シングルインプット/マルチアウトプット」を実現しています。プロジェクトの途上では、現状提供されているAPIだけではすべての必要なデータをAPI経由で連携するという当初の構想を実現することが困難であり、膨大な人的リソース投入による入力業務を介在させて連携を行わなければならないことが判明しました。そこで、三井情報はUiPathプラットフォームを導入して、当該業務の自動化を図ることにしました。同社がUiPathを評価したポイントは次の3点です。
安定性:トライアル導入での2週間連続稼働においても不安定さが認められなかった。
画面レイアウト変更に対する柔軟性:オブジェクト指定によるデータ入力が可能で、クラウドサービスの頻繁な画面変更にもスムーズな対応が可能。
周辺サービスとの連携性:利用を予定している各種クラウドサービスとの連携モジュールが用意されているほか、連携のためのAPI実装も柔軟に行える。
UiPath導入後の三井情報のシステム構成としては、「UiPath Orchestrator」が稼働する中央管理サーバーの配下にUiPath Robots 40台が稼働し、Sales CloudからSAP S/4HANA Cloudへの受発注業務のデータ連携処理を行っています。これにより、本来であれば20~30人規模の人員を配備して実施すべき1日あたり1万件の入力業務の自動化が実現されています。またRPAの適用は、人手による作業では避けられない入力ミスを防止するうえでも大きな効果をもたらしています。
三井情報では、Sales CloudとSAP S/4HANA Cloudの連携以外にも、所定の時刻に夜間バッチ処理のジョブコントロールや、PDF帳票のダウンロード・印刷およびクラウドストレージであるBox上への格納を自動化するなど、RPAを広範なシーンで業務効率向上に役立ています。また、UiPath RPAの実行状況にかかわる情報をServiceNow®のデジタルワークフローソリューションに対して、API経由で連携し、RPAの稼働分析や問題管理に活かしているほか、万一のインシデント発生時にも速やかに対応できる体制も整えています。
三井情報では、今後も「クラウド・バイ・デフォルト原則」の体現に向けた各種業務システムのクラウド化を推進していくうえで、RPAを不可欠なソリューションであると位置づけており、全社のより広範な業務へのRPAの適用を目指していきます。
本事例の詳細は下記でも公開しています。
https://www.uipath.com/ja/resources/automation-case-studies/mki
以上
SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。Salesforceは、Salesforce.com,inc.の登録商標です。ServiceNow、ServiceNowのロゴ、Now、その他の ServiceNowマークは米国および/またはその他の国におけるServiceNow, Inc.の商標または登録商標です。これらの名称、商標およびブランドの使用は、承認を意味するものではありません。その他、すべての製品名および会社名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。
UiPath(NYSE:PATH)は、人間の知能をより一層高度に模倣するAIテクノロジーを開発し、企業の運営、革新、競争の方法を変革しています。UiPath Platform™は、エージェント、ロボット、人間、モデルがシームレスに統合され、自律性とよりスマートな意思決定を促進する、エージェンティックオートメーションの新時代への移行を加速します。UiPathは、セキュリティ、精度、レジリエンスを重視し、AIが人間の可能性を高めて業界に革命を起こす世界の構築に取り組んでいます。詳細については、www.uipath.com/jaをご覧ください。
株式会社アクティオ(UiPath株式会社広報代行)E-mail : uipath@actioinc.jp
UiPathはUiPath社の米国およびその他の国における商標です。また、すべての製品名および会社名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。これらの名称、商標およびブランドの使用は、承認を意味するものではありません。