UiPath社とIoT-EX社が「RPA×IoT」を活用して、接触者の特定・機器制御を可能にするソリューションを共同開発

2020年4月28日

〜新型コロナウイルス感染症対策における濃厚接触者の特定にも活用可能〜

東京発2020年4月28日 - ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation 以下「RPA」)ソフトウェアにおけるリーディングカンパニー、米UiPath(ユーアイパス)社の日本法人であるUiPath株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:長谷川康一、以下「UiPath社」)と、異なる会社のモノやサービスを安全に接続し、連携を可能にするIoT-EX株式会社(アイオーティー・イー・エックス、本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:小畑至弘 以下「IoT-EX社」)は、本日、感染症対策を含む企業のBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)にも利用可能な、接触者の特定・機器制御を可能にするソリューション「Proximity Automation」を共同開発しました。これは、UiPath社が市場をリードするRPA技術と、IoT-EX社の提供する先進的なIoT相互接続サービスを組み合わせたものです。

UiPath社は、ハイパーオートメーションを提唱し、RPAによる企業の働き方改革を支援しています。ハイパーオートメーションとは、IoTやAI、機械学習、その他自動化ツールなどを組み合わせて、エンドツーエンドで自動化する領域を拡大して、企業の可能性を最大限に引き出すための概念と実装方法です。日本においては、ソフトウェアロボットがルールベースのPC作業を代理で行うという狭義のRPAのイメージが定着してきました。しかしUiPath社では、日本においてもRPAの適用領域を拡げた大規模事例を有しており、これらの知見を活かして、「RPA×IoT」技術を応用した、接触者の特定・機器情報制御のためのソリューション「Proximity Automation」をIoT-EX社と共同で開発しました。

本ソリューションの開発においては、まずIoT-EX社が、親機となるBase Station(「IoTルータ*1」)に、子機となるスマートフォンを持った従業員が近づくと、その親機と子機のUUID(世界中で重複しないID)および距離を収集する「beaconデータ収集システム」を開発し、本ソリューションの中核となる「IoT-HUB*1」に接続しました。この「IoT-HUB*1」には、他の企業が提供するIoTサービスやシステムを接続できます。例えば、環境センサー等の情報を収集する「センサー情報収集システム」や「IoT機器制御システム」も接続できます。この環境センサー等の情報は、LPWA*2を利用した収集方式にも対応でき、屋内に限らず、移動中や屋外におけるIoT機器の制御も可能です。

*1この技術は東京大学生産技術研究所での研究成果を社会実装したものです。詳しくは、こちらをご覧ください。

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0205_00056.html

*2 LPWA(Low Power Wide Area)は、低消費電力で広域をカバーすることができるIoT向けの無線通信技術の総称です。既存技術の課題である、エンド端末(デバイス)のバッテリーがあまりもたないことや、広範囲をカバーできないことを補う技術として、近年、注目が集まっています。ELTRES、Sigfox、LoRaWAN、ZWTAなど幾つかの方式があります。

次に、このIoT-HUBにRPAプラットフォーム「UiPath」を接続することで、UiPathから、機器の制御や人への通知などのアクションを、リモート、もしくは自動で行うことが可能になります。これまでも、自社のIoTサービスから自社の機器を制御できるソリューションはありましたが、UiPath社とIoT-EX社が組むことで、異なる会社のモノやサービス(ERP・CRMなどの基幹システム、デスクトップPC、仮想化マシンなど、様々なシステム)を組み合わせて、これまでにない新しい価値を提供することが可能になりました。

UiPathxIoTEX-2 (1)

新型コロナウイルス感染症対策として、想定される使用用途

新型コロナウイルス(COVID-19)は、主に感染者との各種接触により伝染することが報告されています。そこで、感染拡大防止策として、感染源に近づかないように促すことは「予防」に有効です。しかしながら、現状では、自社内で感染者が判明すると、総務・人事部門などが感染者にヒアリングを行い、濃厚接触者候補を探します。そして、電話やメールで連絡し、状況確認や定期的に報告するよう指示している企業が多い状況です。この方法では、濃厚接触者候補に連絡するまでのプロセスに時間がかかる傾向があります。

これに対して、UiPath社とIoT-EX社が開発した「Proximity Automation」を活用することで、企業内に感染者がでた場合に、その濃厚接触者および間接的に接触した可能性のある従業員を特定することができます。総務・人事部門は、従業員に感染が判明した場合の連絡方法をあらかじめ定めておき(メール、ショートメッセージ、Slackなど企業指定の連絡ツール)、感染が判明した従業員は、規定の方法で会社に連絡します。その連絡を受信すると、親機・子機から集められたIoT-Hubのデータから、UiPathを通じて当該従業員と接触した可能性が高い候補者を割り出し、メールなどによって数分程度で濃厚接触者候補にアラートが送られる仕組みになっています。

UiPath社とIoT-EX社は、本ソリューションを通じて、新型コロナウイルス感染症対策として、従業員やその家族の命を守り、企業の存続を支援するためのサービスを提供し、社会に貢献していきます。さらに、感染症対策としての需要が落ち着いた後も、本ソリューションを企業のBCP対策や業務生産性向上支援のためのツールとして提供していきます。

IoT-EX社について

IoT-EX株式会社は、異なる会社が提供するモノやサービスを安全に接続し、連携を可能にする「IoT相互接続サービス」(略称IoT-EX)を提供する届出電気通信事業者です。

( URL : www.iot-ex.co.jp )

2019年には、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)の「MCPC Award 2019」において奨励賞、ASPI C(ASP・SaaS・IoTクラウド コンソーシアム)の「ASPIC IoT・AI・クラウドアワード 2019」においてIoT部門総合グランプリ、Red Herring社から「2019 Red Herring Top 100 Asia Winner」を受賞しました。

また、従業員のプライバシー保護とセキュリティ確保を両立し、企業向けBCP対策を可能にする、「濃厚接触者特定サービス Corona Tracer™(コロナ・トレーサー)」を開発し、2020年5月11日より提供いたします。(特許出願中)

( URL : https://www.iot-ex.co.jp/news/news_200420.html  )

※IoT-EXは、IoT-EX株式会社の商標または登録商標です。

※Corona Tracerは、IoT-EX株式会社の商標または登録商標です。

※記載の会社名および製品名、サービス名称等は、各社の登録商標および商標です。

本件にかかるお問い合わせ:

IoT-EX株式会社 E-mail: info@iot-ex.co.jp

株式会社 トウキョウ ブランディング シーメディア(IoT-EX株式会社 広報代行)

担当:海藤 E-mail: kaito@tokyobcm.jp 電話番号: 090-9309-6125

すべての製品名および会社名は、それぞれの所有者の商標または登録商標です。これらの名称、商標およびブランドの使用は、承認を意味するものではありません。

UiPath社について

UiPath(NYSE:PATH)は、人間の知能をより一層高度に模倣するAIテクノロジーを開発し、企業の運営、革新、競争の方法を変革しています。UiPath Platform™は、エージェント、ロボット、人間、モデルがシームレスに統合され、自律性とよりスマートな意思決定を促進する、エージェンティックオートメーションの新時代への移行を加速します。UiPathは、セキュリティ、精度、レジリエンスを重視し、AIが人間の可能性を高めて業界に革命を起こす世界の構築に取り組んでいます。詳細については、www.uipath.com/jaをご覧ください。

メディアからのお問い合わせ

株式会社アクティオ(UiPath株式会社広報代行)E-mail : uipath@actioinc.jp

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