UiPathの最新調査、生成AIの使用に関して 企業側の普及に向けた推進力と従業員トレーニングの重要性を明らかに

2024年6月21日

~自動化と生成AIを組み合わせて使用している回答者は、生成AIが良いコンテキストの把握ができると確信~

エンタープライズ自動化・AIソフトウェアのリーディングカンパニーである米UiPath(ユーアイパス)社(以下「UiPath」)は、本日、年次調査となる「UiPath 2024 Global Worker Survey(英語)」を発表しました。本調査では、生成AIについて、従業員の活用方法や、信頼性に対する懸念、自動化との組み合わせの可能性を示しています。

世界中の9,000人以上の知識労働者を対象としたこの調査では、生成AIがさまざまな業界の業務に革命をもたらすことを示す一方で、企業側の方針や従業員へのトレーニングはまだ不十分だと感じており、一部地域で生成AIの信頼性や起こりうるリスクに対して懸念を残していることが明らかになりました。現在、生成AIの使い方に関するトレーニングやガイドラインが提供されているという回答は半数以下(45%、日本:40%)です。同様に、生成AIがビジネスデータから業務プロセスをサポートし、仕事の価値を高めるために必要なコンテキストを得られると考えている従業員は44%(日本:18%)に留まりました。一方で、実際に生成AIと自動化を組み合わせて使用している従業員では、この数字は85%にまで増加しています(日本:72%)。

今年の主な調査結果:

・生成AIにより知識労働者は業務時間の短縮ができるように:

生成AIを導入した回答者の42%が、毎週10時間以上の業務時間を短縮できたとしています(日本:29%)。短縮された時間により、従業員の半数近く(48%、日本:48%)がより創造的な仕事に集中できるようになったと回答しました。

・生成AIと自動化を組み合わせ、ビジネス価値を最大化:

従業員が生成AIと自動化ソフトウェアを使用することで何かのメリットを感じたことがあるかという質問に対して、生産性の向上/仕事の迅速化(43%、日本:46%)、仕事の正確性の向上(39%、日本:44%)、ワークライフバランスの改善(38%、日本:42%)という回答が多くあがりました。

・一方で、生成AIへの信頼はまだ十分ではない:

生成AIからの生成結果を信頼しているという回答者は、半数以下(48%)でした。地域別では、信頼すると答えた割合の低い順に日本(26%)、ドイツ(47%)、米国(48%)となりました。一方、信頼すると答えた割合の高い地域の上位3つはシンガポール(67%)、韓国(63%)、香港(62%)でした。シンガポールと香港については、生成AIの利用率が高い地域の上位2地域でもありました。

・さまざまな部門で、さまざまなプロセスに適用されている生成AI:

従業員が生成AIを使用する最も一般的なタスクの上位3項目には、「コミュニケーション文書の作成」(38%)、「ブレインストーミング」(34%)、「長文コンテンツの要約」(30%)などがありました。日本では、「コミュニケーション文書の作成」(31%)、「長文コンテンツの作成」(28%)、「長文コンテンツの要約」(28%)が多くの回答を集めた結果となりました。

UiPathのカントリーマネージャーである南 哲夫は、今回の調査結果について次のように述べています。

「生成AIは、創造性の幅を広げつつ、企業全体の生産性と効率性の向上に繋げる素晴らしい機会を提供しています。このテクノロジーのパワーを組織活動の中で最大限に活用するためには、それぞれが一定レベルのセキュリティ意識やITリテラシーを持つことが必要で、そのための適切なトレーニングやスキルアップの機会提供も重要です。日本は、自動化や生成AIの活用においてまだ大いに発展の可能性を残しています。今回の結果は、日本で実際に生成AIと自動化を組み合わせて活用しているユーザーの方々がそのメリットをしっかりと実感していることを示しており、日本企業の長年の課題でもある労働生産性の向上に大きく寄与できると考えています。また、テクノロジーは信頼できる実用的なものである必要があり、生成AIを活用した自動化や運用を包括的に管理・統制できるUiPath Business Automation Platformが重要な基盤となるのはこのためです。生成AIと自動化の2つのテクノロジーの組み合わせは、個人の能力を引き上げるだけでなく、組織内・組織間における新しい働き方を加速させ、企業全体の生産性・ビジネス価値を最大化するための競争力強化の重要な鍵であると考えています。」

本調査結果の全文は、UiPath 2024 Global Worker Survey(英語)からダウンロードいただけます。

調査方法

UiPathは、Researchscape社と共同で、2024年3月から4月にかけてオンライン調査を実施しました。調査には、米国、オーストラリア、日本、シンガポール、韓国、香港、フランス、ドイツ、英国の9か国からフルタイム勤務者9,047人が回答しました。

UiPath社について

UiPath(NYSE:PATH)は、より多くの人々が、より創造的、協調的、戦略的に働けるよう、あらゆる知的業務をレベルアップさせることをミッションとしています。AIを搭載したUiPath Business Automation Platformは、最先端のロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)ソリューションと、エンド・ツー・エンドのプロセスを理解、自動化、運用する機能群を組み合わせ、これまでにない迅速な価値創造を可能にします。刻々と変化する時代を生き抜くためにさらなる進化が必要な組織にとって、UiPathはThe Foundation of Innovation™(イノベーションの基盤)としての役割を果たします。

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