2021年10月8日
最新レポートから、インテリジェントオートメーションの価値の明確化と推進におけるCIOの果たす重要な役割が浮き彫りに
本資料は、米国で発表されたプレスリリースの抄訳版です。
米国ニューヨーク発2021年9月23日 - ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation 以下、RPA)ソフトウェアにおけるリーディングカンパニー、米UiPath(ユーアイパス)社は本日、欧州および中南米のシニアITエグゼクティブのリーディングコミュニティであるCIONETが実施した、欧州を拠点にする大手企業15社のCIOに対する聞き取り調査の結果を公開しました。この調査で、ハイブリッド型のワークスタイル、顧客からの需要の高まり、新たな競合に伴うさまざまな課題が、RPA、AI(人工知能)、ノーコードツールを基盤にするオートメーションファースト戦略へと企業を動かす要因になっていることが明らかになりました。
本レポート「Towards The Fully Automated Enterprise™」は、ビジネスおよびワークスタイルの変革を調整するCIOの役割への理解を深めることを狙いに、CIONETが調査しました。調査の結果、CIOは、新型コロナウイルスのパンデミックがビジネスにもたらした大きな変化が、エンタープライズオートメーションの導入につながっていると報告しています。その内訳は、レガシーシステムからモダン(最新鋭)ソリューションへの切り替え(29%)、包括的なプロセスエンジニアリング(26%)、RPAによる反復作業の排除(24%)となっています。
また、同レポートは、CIOがイノベーションの支援者であるとともに、ガバナンスの提唱者となり、初期段階でIT部門を関与させている企業のみが、インテリジェントオートメーションの導入によるメリットを得られると強調しています。調査対象となったCIOは、今後5年間で、インテリジェントオートメーションは、デジタル化が進んだ企業とそうでない企業を平準化する上で大きな役割を果たすだろうと述べています。
同レポートによると、業界をリードするCIOは、現在ソフトウェアロボットを活用して以下を実行しています。
・価値の低い反復作業を行っている従業員を支援し、またはこれらの作業から解放し、ミッションクリティカルなビジネスワークフローを再定義するとともに、場合によっては、新しいビジネスモデルを導入。
・ソフトウェアロボットを応用して、さまざまなオンラインチャネルおよびコネクテッド製品とサービスが生成する膨大な量のデータ分析を支援することで、消費者および企業顧客の両方との関係を強化。
・デジタル企業への変革を進め、オープンプラットフォーム、エコシステム、新しい開発ツールによる製品やサービスの市場展開までに要する時間の大幅短縮を実現することで、製品とサービスのイノベーションを加速。
回答したCIOは、現在、自動化の導入は未成熟であり、実現されていない多くの可能性があるとの意見で一致しています。自動化の展開戦略として、「短期的な対応策の適用によるコスト削減と重要なプロセスのスピードアップ」「革新的なアプローチを適用して、大規模な中断を減らしながらビジネス上のメリットを生み出す」「レガシーシステム全体の入れ替えや新しいソリューションモデルの採用といった抜本的なアクション」などが、挙げられました。
CIOは、企業全体を通じたインテリジェントオートメーションの導入を促進する中心的な役割を果たします。これまでにクラウドおよびモバイルプラットフォームへの移行を成功させてきたCIOは、自動化が「次の大きなモノ(Next Big Thing)」であると考えています。CIOが自動化のリーダーとなり、イノベーションの支援者となるためには、以下を実行する必要があります。
・可能であれば、グループレベルでサポートしながら、コントロールしたパイロットを通じて、RPA、AI、プロセスマイニングを評価。RPAのもたらす価値が実証された時点でスケールアップを可能にする適切なプラットフォームを検証。
・自動化がもたらす潜在的な機会とメリットを経営陣に伝えるとともに、適切なロードマップに合意。
・各事業部と連携して、インテリジェントオートメーションに向けたローコード/ノーコードのアプローチを検討およびテスト。
PKO Bank Polski(PKOポーランド銀行)の前CIO、アダム・マルチニアク(Adam Marciniak)氏は、次のように述べています。「イノベーションとデジタライゼーションは私たちの生活をより良くしてくれるでしょう。これを踏まえ、私たちは慎重であると同時に勇敢でなければなりません。最適な自動化ツールを選定するため、私たちは市場を調査し、当行で使用する最高のソリューションを探しました。その結果、当行はUiPathを導入して使用していますが、これまでの経験からUiPathは使いやすくて安定したエンドツーエンドの自動化プラットフォームと言えます。現在、当行では100以上のロボットを実行していますが、これらのロボットが処理した取引は、2020年だけでも3,000万件を超えています」
Euroclear(ベルギーの国際決済機関)のCIO、ミカウ・パプロツキ(Michał Paprocki)氏は、次のように述べています。「Euroclearでは膨大な量の非構造化データをバックオフィスで処理していますが、この部分でソフトウェアロボット、特にマネーロンダリング防止小切手実行の認可をチェックできる無人ロボットを活用しています。これらの業務をスケールアップすると作業負荷が過度に大きくなってしまうため、スケールアップして人手で処理することはできません。これが、ビジネスのスケールアップと運用コストの削減を同時に実現できるRPAが、“次の大きなモノ(Next Big Thing)”である理由です」
UiPath社のシニアバイスプレジデント兼担当マネージングディレクターのレンゾ・タール(Renzo Taal)は、次のように述べています。「この数十年、多くのCIOは自社のエンタープライズ環境の完全な自動化に向けて取り組んできました。企業は、ビジネスの変革を促進し、高まる顧客ニーズとハイブリッド型のワークスタイルというニューノーマルに対応するための生産性の大幅な向上を実現できる、エンタープライズオートメーションテクノロジーを最大活用できるようになりました。また、将来的に自社を完全に自動化した企業へと変革することで、競争の激しいグローバルなビジネス環境の中でデジタルリーダーシップを確立することが可能になります」
「Towards The Fully Automated Enterprise™」レポートはこちらでダウンロードできます。本レポートは、欧州および中南米の10,000人を超えるシニアITエグゼクティブのリーディングコミュニティであるCIONETがUiPath社とのパートナーシップを基盤に作成しました。
以上
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UiPath(NYSE:PATH)は、人間の知能をより一層高度に模倣するAIテクノロジーを開発し、企業の運営、革新、競争の方法を変革しています。UiPath Platform™は、エージェント、ロボット、人間、モデルがシームレスに統合され、自律性とよりスマートな意思決定を促進する、エージェンティックオートメーションの新時代への移行を加速します。UiPathは、セキュリティ、精度、レジリエンスを重視し、AIが人間の可能性を高めて業界に革命を起こす世界の構築に取り組んでいます。詳細については、www.uipath.com/jaをご覧ください。
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