2019年9月のキックオフイベントから約1年を迎えたユーザーコミュニティであるUiPath Friendsは、2020年10月17日(土)に「UiPath Friends Festival 2020」をオンラインで開催しました。1年でもっとも大きく盛り上がるイベントを目指し、女性ユーザーや全国メンバーのパネルディスカッション、ユーザーライトニングトーク(以下LT)、さらにUiPath Japan MVP 2020の表彰式やオンライン交流会など様々なプログラムを実施しました。今回はその様子を一部ご紹介します。
基調講演では発足から1年が経つUiPath Friendsの過去と現在から未来というテーマで4名が登壇しました。トップバッターは、どんぺりさん。「UiPath Friendsは2019年9月にキックオフ。コミュニティの名称の投票や、ビジョンの設定など、途中は意見の衝突もありました。『支部をつくりたい』という声には、集まるだろうか、と心配もしましたが、実際には早々に女子部が発足するなど順風満帆なスタート。
しかし、転機は2020年3月5日に訪れます。緊急事態宣言で、この日開催予定のイベントが中止の危機に陥りました。それでもなんとか開催したいと急遽オンラインに切り替え、無事に開催できました。以降のイベントはすべてオンライン。結果的には、全国からの参加が可能になったといえます。大変でしたが、苦しかったとは思いません。すべて楽しく収穫の多い年でした」
コミュニティのキックオフから東京でのイベントに参加していた、大阪在住の塩見さんはUiPath Friends関西の立ち上げについて語ってくださいました。
「東京開催のイベントに参加するうちに、大阪でコミュニティを開催したいという想いが強くなりました。まずは東京運営メンバーと協力し、東京大阪同時開催の『わちゃわちゃ会』を開催。さらにキックオフの1ヶ月半後、2019年10月30日に開催されたForward Ⅲ Japan内ライトニングトークナイトにて関西支部立ち上げを宣言。2020年1月30日には関西主催のイベントを実現できました。全国の皆さん、仲間を集めればなんとかなる!」と熱いエールで締めくくられました。
2019年12月に運営メンバーに参加したchomskyさんは、前職はIT系専門学校の教員。その実績からコミュニティ活性化のための課題を語ってくださいました。「まずITに詳しくない方やツイッターアカウントのない方も参加しやすいように敷居を低くしたいです。そして双方向的コミュニケーションが大事だと思っています。教員時代の経験で、生徒から質問を受けると疑問点が見えてくることがありました。質問自体がヒントになり伝えるべきことがわかる。これと同じで質問をどんどん受け入れることで、コミュニティとして発信すべきことが見えてくる。カギは双方向性にあると思います」
所属企業でもUiPathを導入し社内コミュニティをつくり積極的に推進しているYuiさんは、「私がコミュニティ推しする理由」というテーマで登壇。「UiPathを導入したのは2017年秋で、まだまだ情報の少ない頃。公式サイトでも今ほど情報がなく、英語の情報だけだったり、Webで発信するユーザーも少なかったりワークフローの設定に苦労しました。いろいろ調べるうちにUiPath Friendsなどのコミュニティにたどり着き『同じことで困っている人がいた!』と感動。どんどん新鮮な情報が入ってくるようになりました。『IからWeへ。』昔の私のように孤軍奮闘している人にとっても敷居が低く、どこよりも奥深くて入り込みがいのある居場所となるコミュニティを共に作り上げていきたいです」
UiPath Friends 全国メンバーによるパネルディスカッションでは、全国から6名が参加。Q&A形式で、各地のUiPathの現況や今後の目標などを語りあいました。
まず「自分のエリアではどのくらいRPA(UiPath)が盛り上がっているか。どう盛り上げたいか」という質問に、関西から参加のたいどんさんは、「肌感覚ですが関西エリアではビジネスユーザーは盛り上がっています。RPAイベントが増えているし、社内で情シスが開催するセミナーも参加者がどんどん増えています。開発者内ではUiPathの認知度は広がっているので、今後は非IT部門との関わりも増やしたい」と意見が出ました。
東北や沖縄などでは「まだこれから」という回答でしたが、沖縄のまーしーさんは「沖縄はコールセンター事業が多いので、チャットボットと連携して無人のコールセンターなどもできれば面白いと思っています。そんな展開ができれば」。さらに、新潟の前川さんは「私が出会えてないだけでUiPathユーザーもきっといると思うので、ぜひ新潟で集まって勉強会ハンズオンを開催したいです」と今後について語ってくださいました。
「今後UiPath Friends内でやって欲しい企画」では、九州から参加のShigeさんから「他の人のワークフローを見てみたい。他の人ならどんなフローを作るんだろうと思うことがあります。共通のお題に対してつくったフローを発表しあうイベントがあると楽しそう」という声も。関西から参加のたいどんさんからは、「経理の中での事例共有をするUiPath Friends経理部をやりたい。」と語ってくださいました。
東海から初参加され、技術よりの楽しい話が多くて驚いたという鈴木さんは、「新製品がどんどん増えて、まだ私自身理解しきれていない部分もありますが、さらに勉強して知識を吸収し、地域にUiPathの最新情報を広めていきたい」という熱い意見も出ました。さらに沖縄から参加のジンさんからは「いろんな成功事例はたくさん聴ける機会がある。逆に失敗事例なども聞いてみたい」という要望など、さまざまなアイデアや意見が出ました。
最後に参加者6名の今後の目標を紹介します。
ジンさん「社内でUiPathを使える人をどんどん増やしたい」
まーしーさん「まず社内で広げ、来期はUiPathを使ったビジネスで沖縄のユーザーを増やしたい」
Shigeさん「まーしーさんと一緒に、九州・沖縄支部を立ち上げたい」
鈴木さん「ベンダー側としてRPAの導入を拡大してUiPath x chatbotのような連携も、お客様にどんどん広げていきたい」
前川さん「コミュニティとまではいかなくても勉強会やユーザー同士の集まりをはじめたい」
たいどんさん「ビジネスユーザーのひとりとして『業務をなんとかしたい』と課題を抱えるビジネスユーザーのために情報をどんどんアウトプットしたい」
高い技術力をもち「A Robot for Every person ―すべての人にロボットを」の実現に向けて情熱をもってマーケットへ情報発信を継続された方を認定するMVP。今回のイベントでは、新規認定者3名と更新認定者6名の表彰式が行われました。新規認定者3名のLTの一部をご紹介します。
1人目は、2019年から業務改善やRPA導入コンサルティングなど、開発だけでなくインフラ構築、運用など幅広く取り組んでこられた畠山竜太さん。
「UiPathの魅力は、充実したオンライン教育サービスと圧倒的なナレッジ量、市民開発者も扱いやすい開発ツールと幅広い製品群、そしてUiPath Friends、UiPath Forumなどユーザー協力の高さです。DXの急速化によりRPAはますます重要な存在になると思いますが、開発現場の環境改善に取り組み、UiPathが掲げる『A Robot for Every Person』の実現に貢献したいと思います。」
2人目は、ITバックグランドがない中UiPathを独学で学び、初心者にもわかりやすい情報を積極的に発信してきた早坂俊彦さん。「StudioX愛では誰にも負けない」と自負する早坂さんは、日本こそがビジネスユーザー×StudioXで世界をリードできると断言。「理由は日本企業の伝統である強い現場力にあります。日本の職場はきめ細やかでまじめ、かつ責任感がある匠の集団で形成されています。この匠をデジタル人材化し、足りない部分をテクノロジーで補って課題を解決できるようになれば、日本企業は再び世界で躍進することができるはずです」と語ってくださいました。
そして3人目は、営業提案活動や導入支援などを行うかたわら、非エンジニア層へのUiPathの研修講師や使い方をまとめた書籍の出版なども行われている吉田将明さん。「今までデジタル化は、リードデベロッパーが企業を牽引してきました。しかし今後DXを加速するにはビジネスユーザーの参加が必要。私はビジネスユーザーがデジタル技術を普通に扱い、企業競争力を高めていくことに貢献していきたいです」
2019年からの更新認定者は岩﨑諒介さん、木野雅富さん、小崎肇さん、塩見潤さん、末武陽一さん、眞鍋忠喜さんの6名でした。
UiPath Japan MVP 2020受賞のみなさんについて詳しくはこちらをご覧ください。
MVPプログラム 第二期開始!UiPath Japan MVP 2020の皆さんをご紹介します
MVPに続いて本年度、新設された「UiPath Friends Lovers」の表彰式も行いました。UiPath Friends運営メンバーの中から、リーダーシップを発揮し、自主性、積極性、情熱をもって行動を実践し、コミュニティの成長と発展に多大なる貢献をいただいた方を表彰します。
初の受賞者となったのは4名。
1人目はUiPath Friendsの立ち上げから参加、公式アカウントの運用も担い、コロナ禍で初のオンラインイベントを成功に導いた浅利勉さん。「SNSでたくさん発信しての受賞ですが、私が発信したことに反応してくださる皆さんのおかげでの受賞だと思います。皆さん、ありがとうございました」
2人目は、同じくUiPath Friends立ち上げから参加した釣谷翔平さん。コミュニティ経験ゼロから運営メンバーとなり、裏方仕事も積極的に取り組まれました。「SNSの発信力があるわけでも支部をつくったわけでもありません。でも忙しくてもミーティングに参加したりイベントアイデアを出したりコツコツと活動を続けてきました。そこを評価してもらったのかなと。コミュニティ経験がなくてもコツコツした努力を表彰してもらえることを伝えられて嬉しいです」
3人目も同じくUiPath Friends立ち上げから参加の三上涼子さん。UiPath Friendsの女子部であるUiPath Friends Women’s Communityの立ち上げとリーダーを務めていらっしゃいました。
「初めて参加したのは女性ユーザーだけのコミュニティでした。それまで『女性なのに』と言われることがあって敬遠していたのですが、UiPathは女性がいて当然という場も設けてくれて、それが嬉しかったですね。来年度また女性の受賞者が出てくるのを期待しています」
そして4人目は早川太一郎さん。初の地域開催であるUiPath Friends関西の立ち上げに向け、メンバー集めから企画まで尽力し、さらに初となるライブ配信を実現。第2回UiPath Friends関西では、関西・九州・東海地域をつなぐパネルディスカッションを初めて実現させました。「東京開催のイベントにはなかなか参加できないので、大阪でも開催できたらいいなと思ったのがきっかけです。引き続き関西地域も、それ以外の地域のユーザーも盛り上げていきたいです」
表彰式の最後に、UiPath株式会社 代表取締役CEOの長谷川は「UiPath Friendsは日本からはじまったコミュニティです。現在日本のUiPathユーザーは約2万人ですが、私たちは100万人を目標にしています。ぜひUiPath Friendsの皆様に軸となって、ご協力いただきたいと思っています」と語りました。
さらに取締役Chief Revenue Officerの鈴木からも、「UiPathは、ファンの皆様に支えられていると実感した1日でした。ソフトウェアの世界で20年を過ごしてきて、今後ソフトウェアビジネスはさらに大きく拡大すると考えています。こうしたコミュニティの中で知見を共有し、盛り上げていくことが大事だと感じています」と感謝の挨拶がありました。
表彰式の後は、「UiPath Friendsテック三昧」と題して6名のLT。そして最後はオンライン交流会と20:30までたっぷりと交流を深め、閉幕となりました。
このように、ユーザーの皆さまが主役になり、やりたいことを実現できる場がUiPath Friendsです。UiPath Friendsは「あなたの一歩から始まる新しいムーブメント」をスローガンに、UiPathをこれから始めたい方から、ディープに技術的な話がしたいという方まで、どなたでもご参加いただけます。
ぜひ、あなたもUiPath Friendsのコミュニティに参加してみませんか?
詳しくはこちら
Japan, UiPath
Sign up today and we'll email you the newest articles every week.
Thank you for subscribing! Each week, we'll send the best automation blog posts straight to your inbox.