本ブログは、UiPath米国本社が発表したブログを翻訳したものです。 ニック・サーパタニュ(Nic Surpatanu)はUiPath米国本社プロダクト部門 シニアバイスプレジデントです。
今回のリリースでは、ロボットの展開、継続的な管理、コンプライアンス対応などを大幅にシンプルにする新機能を追加しました。RPA活用を大規模にする場合にも非常に有効な新機能です。
アクティブディレクトリとの統合により、アクティブディレクトリ内のユーザーおよびグループ単位でとUiPath環境を管理できます。従来の管理と同じように、部門ごとに管理を分け、権限委任の構成をそのまま適用することが可能です。
モダンフォルダー機能は、今回のリリースのプレビュー版で追加された新機能です。モダンフォルダー機能では、階層的なファイルシステムと同じようなツリー構造で、ロボット、キュー、プロセスなどの自動化ソリューションを管理できます。また、権限継承の有無を選択できます。
モダンフォルダーの権限は、アクティブディレクトリ上のグループを使用して制御できるため、ユーザーごとに権限を管理する必要がありません。
これら2つの機能により、ロボット管理の自動化を実現します。UiPath Orchestratorから集中管理でき、大規模なロボットの展開でもコストを最適化して実施することができます。アクティブディレクトリ上のグループにモダンフォルダーでの実行権限を付与するだけで、そのグループのすべてのユーザーは、使用できるプロセスをロボットトレイで見ることができます。
例えば、経理担当者が管理している経費報告書の自動化ワークフローを、営業担当者や人事担当者などの全従業員に自動的に展開することすることができます。新しいメンバーがグループに追加されると、対応するアクセス権は自動的に更新されます。反対に、グループからユーザーが削除されると、そのユーザーの権限は自動的に取り消されるため、コンプライアンスを向上させながら、管理上の煩雑さとコストをさらに軽減することができます。
またこのリリースでは、システム管理者のいる環境を対象に、事前および共通化されたものを含む認証情報の連携機能を提供し始めます。同時に、CyberArkのサポートを改善し、セキュリティを維持しながらテナントレベルでのコントロールを強化しました。
UiPath Orchestratorのキュー機能は、ロボットがビジネスにもたらす効果を最適化するための重要な機能です。今回のリリースでは、ロボットの動作をリアルタイムで開始、監視、変更するための新機能を追加しました。
キューにサービス・レベル・アグリーメント(SLA)を設定できるようになりました。このSLAを満たすために必要なロボットリソースを予測し、SLAを遵守できないリスクが発生した場合は、通知を送信します。
また、アイテムがキューに追加されると自動的に新しいプロセスを開始するキュートリガー機能を追加しました。プロセスに割り当てるロボットの数を設定するだけで、アイテムが追加されるとロボットが自動的に実行を開始します。
キューのコピーと編集の機能も追加されました。優先度など、既存のキューアイテムの属性を変更できます。アイテムの優先度を変更すると、それに応じてキューの優先度も変更されます。例えば、あるキュータスクの優先度を下げることにより、より重要な別のタスクにロボットリソースを割り当てたり、既存のキューアイテムに優先順位を付けたりできるようになりました。
Orchestratorは、UiPathがサポートサービスを提供しています。Orchestratorに関するサポートが必要な場合には、UiPathのフォーラムサポートをご活用ください。
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Topics:
OrchestratorSVP of Product Management, UiPath
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