本ブログは、UiPath米国本社が発表したブログを翻訳したものです。 ダニエル・ディネス(Daniel Dines)は、UiPath米国本社の共同創立者兼CEOです。
今日(4月21日)は、UiPath にとって重要な 1 日となりますーニューヨーク証券取引所での公開企業としての歴史を歩み始める最初の日だからです。
私たちがUiPathという会社を立ち上げたのは、人間が事務的で退屈な作業にかける労力やストレスを減らすための助けになれると実感したからです。このような作業は人間をロボットのように働かせてきました。私たちのテクノロジーにより、人々は自分が本当の意味で楽しんでおこなうことができる仕事に時間を使うことができるようになります。私たちの作ったロボットによって、人間はロボットのような働き方をする必要がなくなったのです。
私たちはデジタルの時代に生きています。しかし、これまで、デジタル上でおこなわれる作業の大部分は、20世紀後半の情報化時代とほとんど変わらず、反復的で退屈なものでした。書類の記入、文書作成、データ入力、データ処理など、組織は、人々がこれまで紙でおこなっていた作業をコンピューター上でおこなうためだけのシステムに多くの投資をしました。
人間が単調な作業から解放されたことはありませんでした。与えられたツールが、考えるためのものではなく、忙しく作業するためのものだったからです。作業が減らすのではなく、毎日作業するための新しいアプリケーションがいくつも追加されたからです。
この状況をもっとよくする必要がある。もっとよくできる。自動化によって、それが可能になりました。
人間とロボットがともに働けば、人間は反復的で退屈な作業に取り組む必要がなく、考え、協働し、ビジネスや個人が直面する困難な問題を解決することができるのです。UiPath は、Fully Automated Enterprise―完全に自動化されたエンタープライズ環境を実現します。
自動運転システムが人間のドライバーを模倣しつつもすでにある自動車や道路などの交通インフラを生かすのと同様に、UiPath による自動化は人間がコンピューター上でおこなう作業を模倣しつつも、既存のソフトウェアインフラストラクチャーやアプリケーション、ワークフローを再活用することで、複雑性と実装コストの低減を実現します。
この新しい自動化のアプローチは、AI(特に Computer Vision や機械学習)、UI自動化、API 連携、ワークフロー の自動化、オーケストレーターによる管理、ローコード開発など、多くの別々のテクノロジーを統合することで実現します。
私たちは、ルーマニアのアパートに集まった10 名の仲間から始まりました。私たちは、6 年間で、約30 か国で事業を展開し、最も速く成長するエンタープライズソフトウェア企業の一つになりました。これは、私たちの製品やイノベーションのスピード、マーケットの機会などが完璧に揃った環境に対する賛辞です。また同時に、UiPathで働く人々や、そのカルチャーに対する賛辞でもあります。
私たちの小さなスタートは、私たちを最も重要な価値観に導きましたーそれはhumility(謙虚さ)です。私たちが謙虚だという点を主張したいのではなく、謙虚さとは志であり、運用上のフレームワークなのです。意思決定やコミュニケーションのプロセスの中心に謙虚さを置くことで、私たちは傾聴し、すばやく適応するようになり、自然と顧客中心の考え方になります。顧客中心の考え方は、謙虚さを担保し、働く環境を健全に保ってくれます。
私が誇りに思っていることの一つをお話するとすれば、それは私たちのカルチャーです。築かれた謙虚さを基盤に築かれた会社は、私たちの財産となるでしょう。
これまで成し遂げたことはさることながら、私たちにはこれからやるべきことや、機会が多く待ち受けています。
公開企業としても、ロボットと共に働くことによって人間の可能性を高め、完全に自動化したエンタープライズ環境を実現するという私たちのミッションは続きます。仕事の未来は人間です。クリエイティブで、社会的で、予想できない未来に、ともに取り組むことです。
私たちの社員や、UiPathをご利用いただいている何千ものお客様およびパートナー様に対して、UiPath を信頼いただいたことに御礼を申し上げます。今までと同様に、UiPathはこれからも、皆様の成功をサポートし続けていきます。
創立者 兼 最高経営責任者, UiPath
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