UiPath Blog
世界のUiPathコミュニティで、他ユーザーへの温かいアドバイスやサポートを通してオートメーションの知識を惜しみなく共有し、コミュニティの成長と発展に多大なる貢献をするプロフェッショナルに与えられるUiPath Community MVP。
世界各国から認定された122名のプロフェッショナルのなかで唯一日本からの認定者となった株式会社オプテージ 末武 陽一さん。本ブログでは、昨年に続き2度目の認定を果たした末武さんをお招きしてインタビュー形式でお届けいたします。
株式会社オプテージ ソリューション事業推進本部 プロダクトソリューション部
RPAソリューションチーム チームマネージャー 末武 陽一
もともと日本のMVPになる前からグローバルを意識して活動していました。UiPathは海外製品ですが、日本のユーザーの高い要求レベルに応えることでUiPath製品を良くしたいという長谷川さん(UiPath株式会社 代表取締役社長CEO)の発言に共感したことに加えて、ユーザーを含めたコミュニティでも日本のプレゼンスを高めていきたい、それによってUiPathが日本にとってより良いものになってほしい。そう考えて応募しました。また製品開発の拠点は海外にあると聞いていましたので、グローバルのMVPになることで、開発現場により近い、生の情報が得られると考えていました。
国内外共通の活動としては、フォーラム(UiPath Community Forum)に投稿される質問にできる限り回答しコントリビューションしています。 日本ではUiPath Friends 関西の運営やスピーカーとして活動したり、UiPath Friends Festivalのテック三昧というUiPath Japan MVPによる技術セッションに登壇しています。 グローバルでは、英語でのブログ発信やトラブルシューティングガイドを書いていたしています。
なぜコミュニティフォーラムに投稿しているかと言いますと、フォーラムは集合知だと考えているからです。皆が疑問に思っていることやその解答が集まることで、とても良いナレッジが蓄積されます。そのためには答える人だけでは成り立たず、質問する人のスキルも大切です。良い質問があるからこそ良い回答を返すことができ、初めて質の高いナレッジになると考えています。 もし素朴な疑問や困りごとがあり、検索しても解決策が見つからなければ、トピックとして投稿いただければと思います。どんどん参加・投稿していただくことで、より網羅性の高いナレッジが蓄積され、それを見て助かる人が増えていきます。
質問に関する情報量が多ければ多いほど、良い回答が返ってきやすくなります。なるべく具体的な情報、つまりは具体的な入力と期待する出力が必要です。また、実際に作成したワークフローを添付いただくとより明確な回答が得られると思います。UiPath フォーラムには優しい方が多く、プロ開発者でなくとも気軽に質問できる場です。
日本でのハッカソン企画にチャレンジしてみたいと考えています。あとはグローバルのイベントにも参戦したいと考えています。
世界各国からユーザーが米国ラスベガスに集まり、人気のセッションはブースに入場できないくらいの活気がありました。UiPathの戦略やコミュニケーションマイニングなどの新製品の話を直接聞けたことが良かったですし、UiPath日本法人メンバーによる日本語でのラップアップの場もあり助かりました。またグローバルのコミュニティマネージャーとも会うことができ、今後はグローバルのコミュニティとしてのセッションも増やしていきたいと思います。世界のUiPathコミュニティのなかで日本のプレゼンスを上げていくためには、日本のユーザーの方にも、国内イベントだけでなく、こういったグローバルカンファレンスへ積極的に参加していただきたいですね。
以前より日本の国際的な位置づけに課題を感じていました。UiPathは世界中で広く利用されている製品なので、各人の得意な分野で英語で発信することで、グローバルで活躍するチャンスが生まれると思います。 ハッカソンに挑戦することはオススメです。私は今までに3回ほどチャレンジしましたが、2018年にはPower Up Automation にて受賞、2020年のHyperHackでは決勝まで進みました。グローバルのハッカソンでは、チームを組んで応募ができるため、たとえ英語ができなくても皆で取り組める点がよいと思います。
UiPathはオープンなプラットフォームなので、個人や企業で作成したカスタムアクティビティをMarketplaceにアップすることができます。しかし、個人で作成した場合はエンタープライズ環境では利用しにくい側面があります。このギャップを埋めるために、オープンソースの考え方でコミュニティで複数名で開発・メンテナンスしていくことで、個人で取り組むよりも品質や信頼性の高いリユーザブルコンポーネント(再利用可能な自動化部品)が作れると考えています。
パンデミックの影響もあり地域のユーザー同士のつながりが希薄になっているので、3年ぶりにUiPath Friends 関西をリアルで開催してみたいです。最近、関西のユーザー企業の事例を目にすることも多く、ますますパワーアップしている企業が増えているように感じます。自社(オプテージ社)でもUiPathを利用しているため、そこで学んだノウハウをユーザーの皆様と共有して、関西という地域をもっと盛り上げていきたいです。
UiPathの製品ラインアップが拡充されているので、コア製品(Studio, Robots, Orchestrator)のみならず、新しい製品で得意領域を見つけて情報発信していただきたいと思います。歴史の長いコア製品と比べて新製品についてはまだまだ情報が少ないです。これは日本だけでなくグローバルでも同様のため、今英語での発信を始めると、グローバルでも活躍できるきっかけになるのではないでしょうか。 またグローバルでは、動画で発信するスタイルの方が増えてきています。新しい発信方法に取り組む方が日本からも増えていくと面白いですね。
コミュニティでは、自ら進んでコントリビューションをしてGive & Give & Takeくらいの比率で活動することが大切だと考えています。ユーザーさんの質問と回答から蓄積された集合知を形成し活用することが、困っているユーザーさんをすぐに助けることにもつながりますし、ひいては日本全体のユーザーさんの役に立ちます。引き続きコントリビューションを重ねて、日本のユーザーのみなさんとご一緒に、グローバルにおける日本のプレゼンスを上げていきたい思います。
末武さん、インタビューにご協力いただきまして誠にありがとうございました! (聞き手: UiPath コミュニティマネージャー 渡辺 俊平)
Community Manager, UiPath
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