UiPath 2019.7月次リリース報告

2019 release

UiPath 2019.7月次リリース報告

弊社の 月次リリーススケジュール通りに、今月もUiPath Platform、Orchestrator Mobileなどを含む様々な製品分野にわたって、革新的な機能をお届けしました。

4月にオンプレミス環境での提供と共にUiPath AI Computer Visionアクティビティの最初のバージョンをリリースした際に、パートナー企業やお客様から多くの大変嬉しいフィードバックを頂きました。このフィードバックをもとに新しい機能を開発し、UiPath AI Computer Visionに追加しました。今回のリリースでは、このアクティビティのバージョン2を提供するとともに、UiPath Cloud PlatformでのAI Computer Visionの一般提供を開始しました。

 

UiPath Platformパブリックプレビュー

今月のリリースでは、よりユーザーフレンドリーで、信頼性があり、スケーラブルな自動化エクスペリエンスのために、6月のリリースで提供したStudioの機能に対して更なる改善を加えました。

・デバッグをより簡単に

UiPath Studioのデバッグ機能がアップグレードされたことにより、開発者の生産性がますます向上します。デバッグ時にのみ表示される新機能である[ウォッチパネル]を使用して、変数または引数をピン留めし、各アクティビティの実行後に値を更新することができます。他にも、例外を引き起こしているアクティビティに戻ったり、ブレークポイント上でホバーして条件を表示させたりできるようになりました。

2018.4 release

トレースポイントを導入してアクティビティ内で条件付きの操作(例: メッセージ内のログ)を実行できるようになりました。アクティビティを右クリックして、トレースポイントを追加し、実行するアクティビティと操作の条件を入力するだけで実行されます。

 

・コマンドパレットで開発をスピードアップ

コマンドパレットの新しい機能を利用して、今あるワークフローを改善できます。キャンバスから直接アクティビティを追加きるようになりました。キャンバス内の「⊕」印を押して[アクティビティを追加(Add Activity)]のダイアログを表示してから、ワークフローに必要なアクティビティを追加しましょう。  

2018.4 release

・C#サポートの活用で柔軟な開発が可能に 

6月のリリースでは、Studioで通常提供しているVB.Netサポートに加えて、C#のサポートを開始しました。今月のリリースでは、C#からのコードの呼び出しを選択できるようになりました。ただし、既定のプログラミング言語は今まで通りVB.Netとなります。

 

・短時間でより多くのPDFファイルの自動化が可能に

UiPathのPDFアクティビティパッケージを使用した自動化エクスペリエンスを向上させました。以前は、PDFファイルを自動化するには、一連の手順に従ってアクセシビリティインターフェイスの有効化を手動で行う必要がありました。しかし今回の改善により、ドライバーコンポーネントがワンステップで自動的にアクセシビリティインターフェイスを起動させるようになったため、PDFファイル内の要素をより素早く認識できるようになりました。

 

・製品へのフィードバックが簡単に

今回のリリースでは、Studioから直接、問題の報告や意見の投稿ができるようになりました。製品に対するフィードバックはもちろん、技術的な問題の報告や、よりよい製品エクスペリエンスのためのアイディア、あるいはUiPath製品への応援メッセージなど、UiPathは常にユーザーのご意見をお待ちしております。皆様からのフィードバックが製品改善の指針となります。

2018.4 release

 

拡がるRPAエコシステム

UiPathは、業界をけん引する技術を提供する企業と連携して、多様な自動化のニーズに応えるために共同でソリューションを構築しています。今月は、Salesforce、AppianならびにMicrosoft Office ExcelとCalendarとの連携を提供します。

・Salesforceアクティビティパッケージ

Salesforceでの業務を自動化するには、以前はUIの自動化ならびにUiPath Go!のマーケットプレイスで提供されるパッケージを組み合わせる必要がありました。そこで、今回のリリースではStudioにSalesforceのアクティビティを組み込みました。これらのアクティビティは、Salesforce Lightning Platform APIを用いることで、UIの自動化以上のことを可能にします。構成ウィザードを含んでいるため、簡単に使用でき、Salesforceの標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの両方で操作できます。これらのアクティビティは、見積もりから発注までのプロセスや、営業活動ならびに顧客サービスの業務シナリオなどの販売活動の自動化に活用できます。

追加アクティビティ一覧:

  • Salesforceオブジェクト –[レコードを挿入(Insert Record)]、[レコードを更新(Update Record)]、[レコードを取得(Get Record)]、[レコードを削除(Delete Record)]、[リクエストを複合(Composite Request)]

  • ファイル – [ファイルをアップロード(Upload File)]、[ファイルを割り当て( Assign File)]、[ ファイルをダウンロード(Download File)]

  • [レポートを実行(Execute Report)]

  • [SOQLを実行(Execute SOQL)]

  • [ラベルおよび値を書式化(Format Labels and Values)] 

2018.4 release

Orchestrator Mobile

今回のリリースでは、スケジューリング機能が改善され、スケジュールの有効化/無効化、編集および削除がアプリからも可能になりました。

・インスタント通知機能

今月は、Orchestratorの Webhook機能に基づいた、全く新しい機能をモバイルアプリで公開しました。Orchestratorの選択されたイベントごとに通知を受信することを選ぶことができ、ユーザーのデジタルワークフォースの管理をより柔軟にするプッシュ通知を設定できるようになりました。

通知対象イベント一覧:

  • [ジョブが失敗しました(Job Faulted)]

  • [スケジュールが失敗しました(Schedule Failed)]

  • [キューアイテムトランザクションが失敗しました(Queue Item Transaction Failed)]

  • [キューアイテムトランザクションが破棄されました(Queue Item Transaction Abandoned)]

2018.4 release

この機能は、Webhookで有効化されたオンプレミス環境のOrchestratorアカウントでのみ使用可能です。この機能の詳細についてはこちらの記事をを参照してください。

  

UiPath Connect Enterprise Hub

UiPath Connect Enterprise Hubは、ロボティック・オペレーション・センター(ROC)のリーダーたちがそれぞれのRPAジャーニーを発見し、それらの優先順位をつけ、管理するための中心的なプラットフォームです。Connect Enterpriseを通して、RPAリーダーたちは熟練した従業員の意見を収集し、その中にいわば自動化の「ロングテール」といえるものを見つけ出すことができます。 

Connect Enterpriseを通じて、各社のROCはロボットを1台から100万台に増やすための道筋を得ることができ、従業員は自動化のアイデアを投稿することで日常の業務に変化をもたらすための力を得ることができるのです。

2018.4 release

 サインアップ情報を含む、Connect Enterpriseに関する詳細についてはこちらのブログ投稿をご確認ください。

ご紹介したのは、本リリースでお届けする新機能のほんの一部です。すべての機能に関する詳細情報をご覧になりたい場合は、リリースノートをご確認ください

 今回の製品改善により、皆様の自動化体験がよりよいものとなることを願っています。また、革新的な機能をご提供し続けるには、皆様からのフィードバックが重要です。インサイダー・プレビュー・プログラムに登録し、プレビュープログラムをお試しの上、ご感想をお寄せください。

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Hidenori Harata

Director, Product Marketing, UiPath

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