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業種保険

地方北米

AIがHUB Internationalの「飛躍的な成長」をサポート

HUB International case study

60

複数の事業部門にわたり変革されたプロセスの数

わずか25年余りで、HUB Internationalは世界有数のリスクマネジメントおよび保険のブローカーに成長しました。 クライアントをビジネスの中心に据え、戦略的な買収を行ったことがこれを実現しました。 しかし、規模はHUB Internationalの最大の資産の1つであると同時に、最大の課題の1つでもあります。

最新の自動化と生成AI(GenAI)および特化型AIを活用することで、同社は複数の事業部門にわたる業務を根本的に効率化しました。 これにより、データ処理能力が向上し、コストが削減され、サードパーティのサービスプロバイダーへの依存度が減少しました。 重要なのは、大規模な急成長に伴う障壁を打ち破ることができたことです。 

「HUB Internationalは非常に成長志向です。 当社は多くの合併・買収(M&A)を行っています。 そして、M&Aが増えるほど、特にシステム、データ、働き方が大きく異なる中規模企業を買収する場合、業務量も増えることになります」と、HUB Internationalのデジタルイノベーション担当ディレクター、Thach Nguyen氏は述べています。 

Nguyen氏の言う「増える」とは、まさに言葉どおりの意味です。 平均して、HUB Internationalは年間約60社の企業を買収しています。 また、統合については高度な調整作業が行われますが、各買収には独自の課題が伴います。  

規模の問題は、買収による急激な成長に限定されません。 同社の分散した事業部門すべてにサービスを提供する、財務および会計のシェアードサービス機能であるHUB Financial Centerには、膨大な数と種類の処理する必要のあるドキュメントが存在します。 データ入力、スプレッドシートの操作、照合など、その作業のほとんどは、サードパーティベンダーの大勢の人々によって手動で遂行されていました。 

自動化は、プロセスをスピードアップするだけでなく、エラーやサードパーティの人件費を削減する大きな機会を提供しました。

当社は自動化とUiPathで、ゼロから始めました。 その後、金融業界の自動化を本格的に進めました。 これは、プロセスの標準化と正規化に非常に役立っています。 ですから、さらにM&Aが増加しても、より迅速にビジネスに統合できます。 

Thach Nguyen氏 – HUB International、デジタルイノベーション担当ディレクター

金融の枠を超えて拡大  

小さな成功が大きな改善を支えます。 シェアードサービスの効率を高め、サードパーティベンダーのサポート量を削減するなど、財務部門に真の価値をもたらしたNguyen氏は、ビジネス全体にわたる自動化のユースケースを探し始めました。 この時点で、HUB InternationalはUiPath Business Automation Platform™の幅広い機能を検討し始めました。 これには、業界をリードする同社のインテリジェントデータ処理(IDP)機能を推進するためのUiPath Document Understanding™が含まれていました。

Nguyen氏は、HUB Mail郵便サービスの変革から始めました。 以前は、チームはすべてのドキュメントを手動でアップロードして処理し、適切な情報を適切なオフィス、部門、アドバイザーにルーティングする必要がありました。 しかし、それはすべて変わりました。 データを自動的に読み取り、理解、抽出し、それを自動化されたワークフローに追加することで、Document Understandingはこれらの手動タスクを軽減しました。

私たちはより多くの価値を提示できるようになり、それが、他の事業分野でのプロジェクトにつながりました。  

Thach Nguyen氏 – HUB International、デジタルイノベーション担当ディレクター 

AIと自動化のデプロイ   

その後、Document Understandingの特化型AI機能と生成AI機能の両方を活用する、より複雑な取り組みが行われました。 その目的は、同社の900,000点を超えるドキュメントから関連データを読み取って特定し、抽出し、そのデータを再利用して標準化し、HUB Internationalのフィデューシャリー・デシジョン・システムに配信することでした。  

最初の課題が量に関するものだったとすれば、2番目の課題は一貫性の欠如でした。 ドキュメントのバリエーションがほとんどない郵便のユースケースとは異なり、このプロジェクトは、財務および投資アドバイザリーステートメントから複数の保険契約書類まで、さまざまな種類と形式に取り組むことを目指していました。 「あるオフィスが提供する退職金制度が、他のオフィスが提供する退職金制度とは大きく異なっているという状況でした」とNguyen氏は述べています。 

適切な情報を明らかにし、標準化し、適切なシステムに配信するには、AIという「頭脳」と自動化という「筋肉」が必要でした。 

次に、HUB InternationalのSpecialty Products Groupのカナダ部門であるMGA Canadaのメール管理を効率化するプログラムが実施されました。 「ビジネスプロセスはメールから始まります。 お客様が提出物を送信し、当社はNetSuiteを使用して新しい保険契約、承認、請求などのケースを作成します。 メールを分類、区分し、データを抽出してNetSuiteに入力できることを確実にする必要があります」とNguyen氏は述べます。   

UiPath Communications Mining™は、組み込みのAI機能を使用して、各メールを自動的にスキャンし、そのコンテキストを理解し、関連性のある重要な情報を抽出します。 その後、このデータはダウンストリームに渡され、NetSuiteの適切なワークフローに通知されます。 

「私たちはUiPathの機能を使用して、現在のAIのリスクを軽減し、将来のAIソリューションの将来性を確保しています」とNguyen氏は語ります。 

「可能性を実現する力」のアプローチを取る 

HUB InternationalのAIおよび自動化プログラムが拡大するにつれて、Nguyen氏のアプローチは変化しました。 「始めたときは、広い視野を持てていませんでした。 以前は、『自動化でできるのはこれだけだ』と考えていました。 今では、可能性を実現する力について考えています。 人々が自動化で何ができると考えているかに焦点をあてるのではなく、何が可能かを真剣に考え、そこから取り組むのです」とNguyen氏は述べています。 

これがビジネスにとっての「ひらめきの瞬間」であると判明しています。 HUB InternationalのRPAセンター・オブ・エクセレンス(CoE)が拡大するにつれて、そのプログラムはより戦略的になっています。 会社全体で、各チームは問題の特定と改善の機会を探すことに積極的に取り組んでいます。 その段階になって初めて、Nguyen氏と彼のチームはソリューション設計に取り組み、UiPath Platform内の複数の機能をどのように適用すればこれらの機会を実現できるかを模索するのです。 また、ビジネスオーナーたちも関与し始め、真の成果をもたらすための自動化を共同で創造しています。 

私たちは真のビジネス価値を示し、自動化を有機的に成長させてきました。 今では、より制御され、より最適化された、そしてより効率的な成長が重要になっています。 これが、私が多くのUiPathリソースを活用している理由の1つです。 

Thach Nguyen氏 – HUB International、デジタルイノベーション担当ディレクター

HUB Internationalは、IDPの使用をビジネス全体に拡大し、ますます複雑化するユースケースに取り組み、ドキュメントとコミュニケーションの両方から貴重なデータを抽出しています。 取り組みはさらに進んでいます。 UiPath Task Mining™を使用して、現在の働き方に関する深い洞察を得ることで、同社は効率性を次のレベルに引き上げる新しいプロセス改善の機会を発見しています。 これとCommunications Miningを組み合わせることで、Nguyen氏とチームはビジネスのエンゲージメント、コラボレーション、価値を高めることができます。 

UiPath Action Center、Orchestrator、Integration Serviceは、拡大するロボット資産のプロビジョニング、デプロイ、統合を簡素化しています。 また、クリティカルマスに達したUiPath Automation Cloud™は、HUB Internationalが企業全体でAIと自動化を拡大するのに役立っています。 

当社では現在、複数の製品を組み合わせて問題を解決しています。 これまで「なるほど!」 という気づきの時間を過ごしてきました。 本当に、実現できるのです。 

Thach Nguyen氏 – HUB International、デジタルイノベーション担当ディレクター  

HUB Internationalの経営陣も同じ考えであり、急成長のプログラムを続けるビジネスにおいて、AIを活用した自動化は、ビジネスをサポートする戦略的な手段であると見なしています。 現在、バックオフィス全体で60以上のプロセスが自動化されているため、財務および会計、引受、KYC(本人確認)コンプライアンスなどのチームが、より良いビジネス上の意思決定を行えるようになりました。 

これは、単に時間を節約したり、コストを回避したりすることではありません。 それは、市場シェアを拡大するための価値の高い機会を提供する自動化です。

Thach Nguyen氏 – HUB International、デジタルイノベーション担当ディレクター  

 

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